【交通事故について知る】 専門用語に触れておこう(2)「運行供用者」

投稿日:2013.12.13

藤沢市交通事故外傷治療院のブログです。

 

「運行供用者」とは

 

自分のために自動車を走らせている者のことです。

分かりにくい言葉ですが、「自動車を使用する権利のある者」、または「自動車の所有者」を指します。

 

自賠法(自動車損害賠償保障法)の第3条により、

「自己のために自動車を運行の用に供する者(=運行供用者)は、その運行によって他人の生命又は身体を害したときは、これによって生じた損害を賠償する責に任ずる」と定められており、交通事故の損害賠償金を支払う責任があります。

 

単純に「事故を起こした自動車を運転していた者」のみが責任を負うわけではありません。

ここが多少複雑なのですが、自動車の所有者であっても運行供用者に該当しない場合もあり、反対に、所有者でなくとも運行供用者に該当する場合もあります。

ややこしいのですが、「所有者」「その他自動車を使用する権利を有する者」を「所有者等」といい、更に、「所有者等」でかつ運行供用者でもあるものを「保有者」といいます。

 

具体的に見てみましょう。

 

・「所有者等であっても運行供用者ではない者」

自動車を割賦販売で購入した場合、所有権は留保されていることがほとんどですが、そのような場合の売主は、「所有者等であっても運行供用者ではない」者です。

また、自動車の修理を依頼した者、自動車を盗まれた者も「所有者等であっても運行供用者でない」者となります。

つまり、「運行そのものに責任がない」立場の者ということです。ですから、盗まれた車、修理に出した車、また割賦販売で売った車が事故を起こしても、法的に所有者であっても責任を問われることはありません。「自動車の運行支配または運行利益がないから」という理屈です。

ただ、例えば、車にキーをつけっぱなしで放置し、その結果、他人に無断運転された場合な どは保管上の過失があることになり、運行供用者の責任が問われる場合があります。それは              当然ですね。

 

・「所有者等でないのに運行供用者となる者」

修理や保管を委託された業者、名義貸与者などが該当します。上記とは逆に、「自動車の運行支配または運行利益が認められる」という理由です。

 

自動車の登録名義人については、必ずしも「所有者等」に当たるとは限りません。判例では、

自動車を売却してなお名義が残っていた場合などでは、所有者等ではないと認められていますので、ケース・バイ・ケースで判断されることになるでしょう。

 

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