むち打ち症のイロハ

投稿日:2015.08.20

むち打ち症は、誰にも解ってもらえない痛みです。その、ご本人だけの悲哀のこもった痛みの一つ…。むち打ち症の手に負えないのが、専門分野の整形外科の医師にも解ってもらいにくい事です。診察室で言われる言葉の多くは、「じゃっ、湿布と痛み止めを出しますので様子を見て下さい」。そして、首の痛みを抱えてのドクターショッピングの旅の始まり…。しぶとい、むち打ち症についてご説明します。

 

 

○ むち打ち症って?。

人間の首の骨(頸椎:けいつい)は、合計:7個が、ごく緩やかな曲線を描いて積み重なっています。顎(あご)を、胸につける様にした状態で、首の下の方を触ってみると「ボコッ」とした骨を感じます。これが、首の最後の7個目の骨、「隆椎(りゅうつい)」です。その首の骨:7個の、どこかの部分が、転倒や交通事故などで脱臼(だっきゅう)しかける事なのです。これを、難しい名前で呼ぶと、「頸椎亜脱臼(けいついあだきゅう)と言います。首の骨が脱臼しかけて、「やっぱり、脱臼するの止めた!」と、元の場所に戻ってしまう状態です。症状の多くは、首の何とも言えない痛みや頭痛、目の奥が痛いなどがあります。

 

 

○ むち打ち症が、診断しにくい理由

とっても痛いお話しですが、完全に脱臼した状態になってくれれば、レントゲン画像などに脱臼してます!と出てくれます。でも、この捻挫状態は、「炎症を起こしてます!」とは控え目な性分なのか。医師が、目を皿の様に見開いて、首の骨の画像を見ても言い出してくれないのです。炎症症状として、画像に写ってくれれば良いのですが、その殆どが、画像にはっきりと出てくれません。最悪の場合は、精神的なモノでしょうと、「不安定愁訴(しゅうそ)」とされてしまう事もあります。そこで、医師は言うのです。「恐らくは、むち打ちですね。湿布と薬を出しときますね」と。