過失割合の考え方(3)過失相殺以外の減額される項目

投稿日:2013.09.16

藤沢市交通事故外傷治療院のブログです。

 

過失相殺以外の減額される項目について

 

■損益相殺とは?

被害者の損害賠償額から減額されることがあるのは、過失相殺だけが理由とは限りません。

例えば、被害者が死亡した場合の逸失利益からは、将来の生活費が控除されます。これは、事故により被害者(遺族)が損害以上の利益を得ることがないようにするためです。

 

このように、事故を原因とした利益を控除することを「損益相殺」といいます。損益相殺とは、被害者が損害を受けると同時に利益を得たときに、その利益を損害賠償額から控除することです。

例えば、事故が被害者の業務中に起き、被害者に労災保険の給付金が支払われる場合には、この金額が損害賠償額から差し引かれます。

 

 

■損益相殺の適用範囲

損益相殺される主な利益には、死亡事故での将来の生活費のほか、

・労災保険金(業務上で起こった事故の場合、労災保険加入者には労災保険金が支払われる)

・損害保険金(所得補償保険など、被害者が保険料を負担し、保険契約により保険金が支払われるもの)

・加害者からの見舞金(加害者から受け取った見舞金は慰謝料の一部とみなされ、損害賠償額から控除される)

・自賠責保険金、

・国民健康保険法による給付金

・厚生年金保険法による給付金

・労災保険法による給付金

・国民年金法による給付金

などがあります。

 

一方、損益相殺されない主な利益としては、

・生命保険金

・自損事故保険

・搭乗者傷害保険金、

・障害保険金

・生活保護法による給付金

・身体障害者福祉法による給付金

などがあります。

 

 

■過失相殺と損益相殺の順序

過失相殺と損益相殺では、どちらが優先されるのでしょうか?

最高裁1989年4月11日判決では、いわゆる第三者行為災害に係る損害賠償請求の事案において、過失相殺と労働者災害補償保険法に基づく保険給付額の控除との先後について、過失相殺を先にすべきであるとしました。

つまり、先に過失相殺され、損益相殺されたものが、最終的に受け取れる損害賠償額ということになります。

 

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