過失相殺の事例(3)むち打ち症が長く続いたとき

投稿日:2013.12.26

藤沢市交通事故外傷治療院のブログです。

 

例えば、「停車中に後ろの自動車に追突されて、『むち打ち症』になり、治療に2年以上かかった」という場合は、その分の治療費と休業補償をすべて請求してもらうことはできるのでしょうか?

 

交通事故の被害者が「むち打ち症」を発症するケースは増えています。事故後すぐにはレントゲンやMRIには異常がなく、時間の経過とともに、徐々に症状が重くなり、頚椎の変形など異常が現れることもあります。

 

「むち打ち症」は、交通事故による急激な振り子運動により、軟部組織(筋、靭帯等)が損傷し、神経が圧迫され、腕神経叢が急激に引き伸ばされてしまうことで起こります。頚椎には、肩や背中、腕の感覚、運動に関係する神経が集まっています。重要な自律神経も多く集まっているため、頭痛、耳鳴り、手のしびれ、脱力感、無気力、吐き気など、さまざまな症状を引き起こします。ひどくなるとうつ病になったり、筋肉が萎縮したりすることもあります。「むち打ち症」は、その特徴からすぐに治るものではなく、治療が長くかかる傾向にあります。

 

自賠責保険の限度額が120万円なので、その範囲までなら比較的問題にはならないようですが、それを超えた部分については任意保険からの支払いなるので、任意保険会社から治療の打ち切りを言われることもあります。

原則的には、被害者が交通事故で被った損害は、加害者(加害者の保険)にきちんと補償してもらう権利がありますので、治療に1年かかろうと2年かかろうと、かかった治療費は支払ってもらうことができます。

 

過去の判例から見ると、被害者本人の性格や、回復への意欲、実際に治療機関に通った回数などから、本来ならもう少し短期間で完治していたであろうと判断された時には、過失相殺により、その分の損害賠償額が減額されています。

 

このように、神経症状に虚偽や誇張がないと証明するためにも、むち打ち症の治療には、医師や柔道整復師に相談しながら、できるだけ期間を開けずに通った方がいいでしょう。

 

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