過失相殺の事例(4)子供に対する過失相殺

投稿日:2013.12.29

藤沢市交通事故外傷治療院のブログです。

 

例えば、「3歳の子どもが親の手から離れて、道路に飛び出し、交通事故に遭ってしまった」という場合は、過失相殺は適用されるのでしょうか?

被害者の過失は、注意を払えば事故の発生を予防できたであろうにも関わらず、注意を怠ったために損害を発生させてしまったことをいいます。3歳の子どもに、その注意ができたかどうかが問題になります。

 

過失相殺に値する「不法行為責任能力」より、一段低い能力として「事理弁識能力」というものがあります。これは、物事に対してよいか悪いかを判断する程度の知能のことをいいます。

例えば、小学校の担任の先生から道路の横断の仕方、交通事故の危険について教育を受けている小学生なら、この「事理弁識能力」は備わっているものとされています。

つまり、自分のしたことで損害賠償の責任を負うかどうかということまではわからなくても、急に道路に飛び出しはいけないというくらいは理解できるだろうということです。

一般的には、「事理弁識能力」は幼稚園の年長さんくらいから、「不法行為責任能力」は高校生くらいから備わっているとされています。

 

さて、上記のケースでは3歳という年齢から考えると、「不法行為責任能力」も、「事理弁識能力」も備わっているとはいえません。よって、過失相殺が適用されることはありません。

 

しかし、子供の過失相殺が適用されなくても、子供の両親には過失相殺が適用されることがあります。親は子供を監督する立場にあり、例えば交通量の多い道路に子どもを放置するなど、親が監督義務を違反した場合は、親の過失が追求されます。この場合の過失は、子供の監督という漠然とした責任なので、最高でも30%程度の減額です。

また、年齢には関係なく、客観的にみて注意を欠いた行動であると判断された判決もあり、幼児でも高齢者でも精神病者でも過失相殺が適用されています。

 

このように、誰に対しても過失相殺が主張できるわけではなく、また幼児や高齢者なら何をやってもいいというわけでもないことを覚えておきましょう。

 

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