むち打ち症

病院のレントゲン・MRIでも分からない"交通事故で最も多い"
頸椎捻挫 = むち打ち症

交通事故で最も多い事故が追突事故です。そして追突事故の際に起こりやすい傷害が頸椎捻挫(むち打ち症)です。「むち打ち」は、追突された際に体が前に押し出され、頭だけはその場に留まろうとすることで、首はムチがしなるような状態になり、その際に首や背中・腰に過大な力が加わることで起こるのが原因です。そのため「鞭打ち(むちうち)」と呼ばれています。

人間の頭は約5~6㎏もあり、その重い頭を首でムチのようにしならせてしまうので、首の周りの筋肉・神経・靭帯・関節を痛め、捻挫の状態になってしまいます。こうなると患部は熱を発生し、その熱が神経を伝って、頭痛、めまい、痛み、しびれ、吐き気を発生させるようになります。

交通事故が起きると、ほとんどの場合はまず病院でレントゲン撮影をし、医師の診断を受けます。しかしながら、レントゲンは骨の異常を発見することはできますが、むち打ち症で起こる筋肉や靭帯、関節の異常を見つけることはできません。そのため、初診時に痛みやしびれなどを感じる、と訴える患者に対しては湿布や投薬を行いますが、診察時に異常が見つからなければそれ以上の治療を行いません。むち打ち症でありながら、治療せずに放置しておくと症状が悪化するケースもありますので、注意が必要です。

事故直後には症状が表れにくいむち打ち

むち打ち症は、事故直後にその症状が現れてくることは稀で、ほとんどの場合、事故の翌日から2~3日程度で症状が現れてきます。事故直後は誰もが興奮状態で、身体の異常が分かりにくいことに起因するのかもしれませんが、傷害のメカニズムからもすぐに症状が出ることはありません。また、事故の時にスピードが出ていなかったから大丈夫と判断するのは危険です。時速15キロ以下でもむち打ち症になったケースが報告されています。交通事故にあった場合はケガをしていないから大丈夫と油断しないで、事故当日のうちに必ず診察を受けておいてください。

病院で診察を受ける意味

交通事故の際に病院で診察を受けるのには意味があります。特にむち打ち症は事故当日に症状が出にくいことも理由の一つですが、もう一つ大きな理由があります。それは、事故直後に医療機関での診療を受け診断書をもらっていなければ、交通事故の数日後にむち打ち症の痛みが襲ってきたとしても、そのむち打ち症と交通事故との因果関係が証明しづらくなってしまうからです。しかも、警察に診断書を提出していなければ、人身事故扱いにならなくなってしまうことも。そうなると、原則、自賠責保険や自動車保険の適用外となってしまい、本来受け取れる治療費や慰謝料などの権利を行使できなくなってしまう恐れがあります。また、交通事故のケガに対する治療費は健康保険の適用外ですので、示談で済ませてしまうと治療費はご自身が負担しなくてはいけなくなってしまいます。むち打ち症の数日後に症状が現れるという怖さは、ここにも潜んでいるのです。

※物損事故扱いでも、手続きによって自賠責保険を使う事は可能です。

むち打ち症の分類

むち打ち症は原因やその部位などによって以下のように分類されています。

捻挫型

むち打ち症は原因やその部位などによって以下のように分類されています。

筋肉型

首周辺の筋肉や靭帯が傷つくタイプのケガで、4〜12週間程で回復する事が多いです。

椎間関節型

首には頚椎と呼ばれる7つの骨が積み木のように重なっていて、その骨と骨をつなぐ靭帯(関節)が傷つくタイプのケガです。傷がひどい場合は関節の間に有る 椎間板と言われるクッションの役割をしている部分にも傷が付き、まれにヘルニアになる事もあります。このタイプはケガをしてから2~4日で首の痛みや首が動かないなどの症状が現れ、軽い場合は4週間程で回復しますが3~6ヶ月かかるケースが多いです。カルカル接骨院では、このタイプの患者さまの施術を多く行なっています。

神経根損傷型

交通事故の直後から2~3週間程の間に症状が出てくる場合が多く、首だけでなく後頭部・肩・背中・腕・肘・手などに痛みやしびれが出てきます。脳からの信号を伝える神経が圧迫されているため、握力が落ちてしまったり、腕の筋力が落ちたりする場合もあります。回復までには時間がかかり、半年~1年以上かかる事もあります。また、椎間板が傷ついている場合もあるのでMRIなどの検査も必要です。

自律神経傷害型

頸椎の前側にある自律神経が傷ついてしまうタイプで、肩こりや頭痛、吐き気、めまい、耳鳴り、イラつき、不眠など、様々な症状が表れます。
別名バレリュー症候群とも呼ばれています。このタイプのむち打ちは事故にあってもすぐに症状は現れません。早くても一週間程、遅い場合は二ヶ月程経ってから他のタイプのむち打ち症と複合して症状が出る場合もあります。回復に要する期間も半年から一年以上と、個人差があります。

脊髄損傷型

脊髄損傷型のむち打ち症とは、脳から背骨の中を通っている脊髄が傷ついてしまって起こるむち打ち症です。脊髄は人間にとって非常に大切な部分で、脳が身体を動かす指令はここを通じて全身に伝えています。そのため、脊髄を損傷してしまうと両手のしびれや筋力の低下などが起こり、損傷が激しい場合は両足のマヒが起こるケースもあります。損傷が軽い時には一ヶ月程で回復することもありますが、他のタイプと複合して症状が出る場合が多く見られます。なお、このタイプの疑いがある場合、通常の単純X線撮影だけでは見逃してしまう箇所もあるため、CTやMRI撮影をおすすめします。

むち打ち症に対する
治療と注意事項

むち打ちはそれぞれ単独で症状が現れる事だけでなく、合わさって様々な症状が出る事も多く見受けられます。どのタイプのむち打ち症であっても、しっかりと検査をおこなう必要があります。急性期と言われる初期の段階では炎症や痛みがあるため、安静、アイシング、薬物療法、超音波治療、軽度の手技療法などを正しく行います。その後1~2週間後あたりから電気療法・温熱療法やストレッチ、軽いマッサージなどを始め、少しずつ関節を動かして筋肉をほぐしていきます。なお、炎症のある時期にお酒を飲みすぎたり、刺激物を取り過ぎると症状が悪化する場合があるので注意が必要です。1~3ヶ月を過ぎた亜急性期では、今までの物理療法の他に、筋力を回復する運動や医師の判断で鍼やお灸を受ける事もできます。温泉療法も有効です。

カルカル接骨院の
施術方針

カルカル接骨院ではムチウチで痛みがでている頚椎だけに施術することは少なく、全身の歪みなどをチェックしながら、骨盤や全身の関節を調整して、人間本来の正しい姿勢に戻す施術を行っています。それによって、痛み、しびれ、だるさなどの症状を和らげていきます。また、初回時に理想的な施術間隔・回数・対策などをご提案しますので、患者様ご自身の体調に合わせて通院して下さい。交通事故の後遺症は、臨床上も多く発生しており、放置すると痛みや機能障害から2次的障害を起こすことがあります。早期の治療と、症状が完治するまで治療を続けられる事をおすすめします。